いいだ丘の上には梅や桜の銘木が数多くあります。2月から4月にかけて咲き誇り、また散っていく威風堂堂たる銘木の姿をご覧いただけます。是非お散歩がてらご覧ください。
うめ
・飯田城紅梅[飯田市扇町33]
飯田市立動物園の入り口に、樹高6・5メートルの紅梅がある。この紅梅は、江戸時代の後期に飯田城主から原藩士が拝領したもので、江戸町の旧藩士邸より、昭和28年に飯田市立動物園が開設の際に、移植された由緒ある紅梅である。樹齢260年を超える老梅であるが、よく見ると、幹の部分から小枝が出て、そこから咲いている花を見ると、生命力の強さを感じる、素晴らしい紅梅である。紅梅の花言葉は「優美」「艶やか」となる。奈良時代は、花見と言えば梅を指すほど、古くから愛されてきた花である。雪の降り積もる中でも、凜として咲き誇る梅の花を見て勇気がもらえる様、訪れてみては如何だろうか。(文:古川光亮)
さくら
・清秀桜[飯田市愛宕町2781]
愛宕神社境内にあるエドヒガンで、飯田城を築いた坂西氏が現在の長姫神社へ城を移した時に、地蔵寺を建立した清秀法印が植えたことから清秀桜と呼ばれる。高さ約15mで飯田地方では最も古く樹齢は約750年と推定される。
・千代蔵桜[ 飯田市愛宕町2781]
飯田藩家老安富氏より愛宕神社へ奉納され、知久町・黒田屋千代蔵によって、愛宕神社の東方、飯田城を望む場所に植樹されたと伝えられている。品種はエドヒガンで高さは約15m、樹齢は約200年と推定される。
・安富桜[飯田市追手町2丁目665-7]
飯田美術博物館の前庭にあるエドヒガンで、安富氏の邸内にあったことから安富桜と呼ばれる。高さ約20m、樹齢は400年と推定される。
・彼岸桜(夫婦桜)[ 飯田市追手町2丁目 ]
飯田城桜丸御殿址の彼岸桜は一見、一本に見えるが、エドヒガンとシダレザクラが合体しており、さながら一本の桜が花を咲き分けているかに見える。桜丸御殿の名は、藩主脇坂氏時代(1615~1672)庭園に多くの桜が植栽されたことに由来する。高さ約20m、樹齢は約400年と推定される。
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